即興詩 †光届かぬ闇の底†

 光届かぬ水面の底で
 永久の眠りにつけたなら

 遥か彼方で人魚が歌い
 揺れる藻たちが溜息をつく

 深遠なる闇の縁
 永久に通じる静寂の縁

 昏き顎(あぎと)に囚われて
 音すら消ゆる闇の底

 遥か水面で光が跳ねて
 鮮やかな宝石を撒き散らす

 天女たちが竪琴奏で
 この世の幸を朗らに歌う

 それもここには届かない
 暗く静かな闇の底