遊び唄 †乙女の抱く夢 ネタバレ風味編†

 其は美しき者
 其は優しき者

 乙女の身体に抱(いだ)かれた者
 ただ ただ 獣のような悲鳴をあげるのさ
 乙女のキツい抱擁に
 身体くねらす事も叶わずに
 逃れられないその抱擁
 例えようなく熱い抱擁

 芸術のようなその身体
 天女のようなその相貌
 無垢なる乙女
 優しき乙女
 永久の夢を与えるのさ

 それは一瞬か永遠か
 判じかねる意識の中で
 切り取られた一瞬が
 鮮やかに色彩放つ

 聖痣よりもくっきりと
 聖痣よりも鮮やかに
 抱擁の跡付けて
 それが確かに起こったのだと知らしめて

 無垢なる乙女
 優しき乙女
 永遠処女の汚れ無き
 その
 慈愛の微笑みで佇んで
 聖女の眼差しで見つめ
 来る者全て拒まずに
 男も女も受け入れて
 熱い抱擁交わすのさ

 真紅の夢に溺れ込み
 途切れ途切れのマリオネット
 乙女の身体に翻弄されて
 現(うつつ)は夢に 夢は現に

 抱き締めては放し
 放しては抱き
 繰り返す内に朦朧となり
 どこから夢かも判らない

 意識と身体が切り離されて
 身体だけが反応し
 何時終わるかもしらぬまま
 ただただ成すがまま

 乙女の身体
 冷たき身体
 熱い抱擁に晒されて
 乙女の指先触れるとこ
 最早冷たいか熱いかも判らない

 真紅の現を願うのか
 永久の安息願うのか
 もはや何を願うかも判らずに
 ただただ熱にうかされて

 無垢なる乙女
 優しき乙女

 今夜も一人
 夢に落つ