即興詩 †荒野の花†

荒野に咲ける一輪の花
沈黙かざしてただ一人

風になって会いに行こう
一人佇むあの花に
星になって見守ろう
気高く咲けるあの花を

彼女は未だ沈黙のまま
まるで何かを耐えるよう
まるで何かを守るよう
彼女は未だ沈黙のまま

孤独を愛でるかあの花は
荒野にあっても尚気高くて
孤高の花はいと美しき
もののあはれも他人事

気位守るかあの花は
孤独にあっても尚気高くて
高貴な花はいと美しき
寂しさなども露見せず

スポットライトを独り占め
一人映えたる荒野の花よ
観客一人いなくても
その美しさはまごうなく

水になっては会いに行けん
彼女の気位が痛ましく
焔になっては会いに行けん
彼女の沈黙が痛ましく

それでも彼女を称えるために
それでも彼女を崇めるために
敬いの限りをただ尽くそう
彼女の憂いはそ知らぬ振りで

風になって会いに行こう
一人佇むあの花に
月になって見守ろう
荒野に咲けるあの花を