即興歌 †パライソへ†

二度とは戻れぬ孤独の闇
深い奥へとさらってゆけば
天にも地にも帰らざる
ただ一つだけの指針よ

赤き翼の鳥が来て
今再び私を誘う
鋭い嘴 窪んだ目
囁く言葉は甘い罠

どうか私を連れて行って?
憧れ続けた奈落の底へ
抑えても抑えても捨てれぬ願望
解き放してそのパライソへ

天にも帰らぬ地にも落ちぬ
彷徨い続ける久遠の時に
遥けき空の色すらも
変わり果ててもまだ移ろう

どうか私を連れて行って?
憧れ続けた奈落の底へ
抑えても抑えても尽きえぬ願望
解き放してそのパライソへ

黒衣の死者がやって来て
再び私を手招いている
甘い毒にて絡めとり
そうして私を攫うのか

闇に響く子守唄
繭の中へと包み込む
望郷の調べも忍ばせて
甘い夢で包み込む

全てを捨て去り従えと
黒き獣が囁いている
全てを捨て去りひれ伏せと
赤き獣が囁いている

そして夜に惑えれば
太陽は二度と拝めない
二度とは戻れぬ孤独の闇
二度とは戻れぬ奈落の底