即興詩 †罪†

ソレを罪だと知りつつも 願う心止められず
それこそが罪だと知りつつも 求むる思いは止められず
然るに堕天の調べもて 闇夜の褥にいだかれる

原罪などとは関係ない これは私が私故
然ればキリストなどでは贖えぬ
聖書などでは帰依できぬ

例えばキリストが万度血を それなる大地に吸わせても
私の罪は流されぬ
私の罪は消し去れぬ

それは人によっては罪とも言えぬ
小さな小さな罪だとしても
私が罪だと知覚する限り
紛う事無き私の罪

月満ちる夜は眠られぬ
己が業を思い知らされ
さながら飢えたる獣が如く
闇夜を彷徨い歩くだけ

見よ 月は煌々と
聖にも邪にも降り注ぎ
分け隔てなく照らしたる

あれなる光は心の鏡
冷たく見ゆるも優しげなるも
全ては己が心次第

月 満ちる夜は 眠られぬ
己が獣を暴かれて
己が衝動に乱されて