即興詩 †帰り道†

帰り道

私は橋にさしかかる

橋の上から見下ろすと

水面がきらきらと光っている

鳥がその上を渡り

船は微かにゆれる

川を見ながら橋を渡る

髪から落ちる雫を

風が優しく受けとめる

 

猫が鳴き 鳥が鳴く

ときおり車が通り

彼らの声をかき消す

橋をわたり終え

交差点に近付くと

もう ほとんど聞こえない


交差点から遠ざかると

今度は鶏が

クォーケェコォッコォーとくぐもった声で鳴く

暖かい日を浴びて

寝そべっていた犬が

その声にピクリと反応する


帰り道

天より日の光が注がれて

優しい風がほほを撫で

子猫と戯れて

急ぐでなく

止まるでなく

ゆっくりと歩く


お風呂帰りの

穏やかな午後

こんな日も

そう たまにはいい