即興詩 †風の行方†

ほら、風が吹いた

花が、ゆれる

風が次々に花を撫でて行き

不思議な模様ができてゆく

 

ここに、花が無くても。

風は、きっと吹くのだろう

花のかわりに土を撫で

少しだけ淋しげな表情残し

通り渦ぎてゆくのだろう



風は、どれだけの時を駆けてゆくのだろう

いつか、地上から花が無くなって。

自由にならないことで人に疎まれて。

それでも。

風は、どこかに在るかもしれない花を、

その種子を探しながら

少しだけ切なげな表情を残して

駆け続けてゆくのだろう



時に歌い、時に踊り。

いつか、共に演奏を奏でる相手がいなくなっても。

それでも、風は。

どこまでも駆け続けて、ゆくのだろう――