即興詩 †時†

昔の宝物 今のゴミ
今の宝物 将来は…?

気がつかないうちに時は流れていた
気がついたら学校は終っていた
あんなに嫌だった学校は
もう行きたくても行けない

気がついたら私は18になっていた
小説は7つの時から書いているのに
雑誌にはまだ一度も投稿していなかった

2度と過ごせない時
あんなにも判っていたのに
あんなにも焦っていたのに
なのに気がつけば
記憶の箱の中には何もない

時は
あんなにもあんなにもあんなにも
大切だったのに――

瞼の裏で世界が壊れる
そこには何もそこには何も
ないのだ

砂時計を
ひっかり返しても
時は戻らない

私はいくつか恋をした
けれど
甘やかな想いも
狂おしい想いも
知らないうちに
私はいつしか少女ではなくなっていた

幼い想い淡く消ゆる
昏い大地に呑み込まれ
天使は羽を失った

好きだった物がいつか嫌いになっていた
嫌いだった物が好きになった物もある
味覚が変わり好みが変わり姿も変わって
それでも私は私なのだ

偶然街で会ったお父さんにもらったぬいぐるみは
そのうち中身がでてきてボロボロになって
学校から帰ってきたらゴミ箱の中で眠ってた

絶対煙草は吸わないだろうと思ってたのに
制服を着替えもせずに吸ってみた事もある

昔あんなに好きだった人形は
押入れの中埋まってる

時は恐ろしく穏やかに流れていた
その早さを感じさせる事なく恐ろしく静かに

決して決して戻らぬ時よ
空虚に流れた時は貴方の罠か

時計の針を戻しても時は戻らない


――神さま神さま            
     もしも願いが叶うならば        
     私はもう一度私として生まれて    
     今度こそ時を感じて生きたいです――