即興詩 †月想夜花†

ねえ お前は知ってる?
オレがいつかお前が消えてしまうんじゃないかって思ってる事
ねえ お前は知ってる?
オレが その日が永遠に来なければいいと思ってる事

お前は冷たいし
お前は非道いし
オレを傷付けるお前……
それでもオレはお前に恋してしまったんだ
月神の如きお前に――

ねえ お前は月のよう
なら――それならば
冷たい笑みの裏に
優しい瞳が隠れてるんじゃないかなんて
そんな想いすら抱いて
昏い闇に堕ちて行くよ

月の明るい夜は眠れない
お前が現れてくれるんじゃないかと思えて
月の見えない夜は眠れない
銀の影の見えない闇は暗すぎて

決して優しくはないお前に
それでも抱かれる事を願ってしまう
お前のいない夜は
冷たく凍る身体を持て余して
お前の影だけ抱いて闇に堕ちて行くよ