即興詩 †蝋燭の灯りを持ちて†

飛影。
オレはお前が好きだよ。
お前は迷惑かもしれないけどね。

飛影。
オレはお前を気に入ってるよ。
お前は嫌がるかもしれないけどね。

なあ。
お前は強いね。
そして更に強さを求めてる。
何のために強さを求めてる?
もう それはほとんど意味を為さぬのに……

強さを求めて
強い者と戦って
お前の生はそれだけのためか?
つまらなくはないか?それでは。
オレみたいな生き方では……

もう少し。
何かが自分たちにあればね。


きっと。
お前とオレは同じモノ。

自身を厭わしく思って。
強さに救いを求めて。
薄闇の中に身を置いている。

戦いに興じている時は。
全てを忘れれはするけども。
それは必ず覚める泡沫の夢……

体の痛みで、心の痛みを打ち消して。
けれども傷は増えるばかりだから。
気付かぬままに内も外も朱に染まって……

なあ。
オレと一緒に歩いてみないか?
もしかしたら。
何か変わるかもしれないよ。


闇の中でしか傷を癒せぬように感じる時もある。
けれど。
光でしか癒せはしないんだ。
時々光を拒みたくはなるけれど。
拒みきれはしない。

強過ぎる光は。
眩し過ぎてダメなんだ。
だから。
蝋燭の灯りのような光のお前が、丁度いい。

この薄闇を。
互いの光を頼りに。
なあ、飛影。
一緒に歩いてみようよ。