即興詩 †ナルッキソス ~その花びらに~†

ねえ オレはお前が好きだよ
何故って自分だもの
自分の事は愛しいよ

ねえ オレはお前が嫌いだよ
何故ってそれはお前がオレだから
オレは自分を否定するつもりはないけれど
けどオレはお前が嫌いだよ

氷の花抱いて眠りにつこうか
それとも炎の竜に抱かれて夢を見ようか
ああ でもそんなことはどうでもいいね
お前にもオレにも時は必要ないだろう?

ねえ オレはお前が大嫌いなんだよ?
だってオレはオレを許せない
人間のオレには魔族のオレは厭わしいんだ
でもね お前を否定できないオレも在るんだ

双子は心中した恋人の生まれ変わりだってね
互いに惹かれあうから
彼らは元々同じだったから惹かれあうのかね
なら 多分俺たちも同じだね

かつて同じだったものだから オレはお前に惹かれるんだ
かつて別れたものだから オレはお前が嫌いなんだ
別にどうでもいい事だよ?
こんなおかしな感覚は

太陽の花の下で眠りにつこうか
それとも高貴な花の下で夢をみようか
ああ でもお前には関係ないね
お前に時はないのだろう?

オレは多分お前が嫌いじゃない
でも自分に恋したわけじゃないよ?
だってそんなの馬鹿らしい
きっとお前が今のオレとは違うオレだから
懐かしさにも似た感情を覚えるんだろうね
人は自分にないものを求めるっていうから
多分元々持っていたものだから余計に求めてしまっているんだろうね

炎の花びらに口付けようか
月の花びらに口付けようか
過去も未来も今には必要ないけど
そうだね 花の下で夢は見たいね