即興詩 †Loving you ~飛影~†

赤き闇に抱きすくめられて
咽返るような薔薇の薫りの中で
俺は永遠を見もしよう

お前は俺に何をした?
気付けば追っている お前の影を
気付けば思っている お前の姿を
お前は魔法が使えたか?
お前は俺に魔法を使ったか?

炎を見るたび心が騒ぐ
夜が来るたび心がざわめく
お前は俺に何をした?
安息の時であった闇は今は遠い記憶の中

騒ぐ心に引きずられ
薔薇の薫りを捕まえに行くと
何故か心は余計に騒ぐ
緑の瞳が心に波紋を投げかける

自分が誰かのために心乱す事があるなどと
信じられなかった昔こそが今は信じられない
お前は魔法を使ったか?

お前は俺に何をした?
夜の闇の中でも 昼の光の中でも
お前の姿が 声が 消える事はない
お前は俺に何をした?

心騒がされ 掻き乱されて
未だ心は疼くというに
それでも薔薇の薫りを捕らえに行くは何故だ?
体にしみついた薔薇の薫りがけれど心地よい

この瞳より消えぬお前
お前が魔法を使ったならば
俺はお前の元へ行こう
魔法によるものではなく
自分の意思でお前の姿を捉えよう

気付けばお前の家の窓の下
夜が来るたび引き寄せられる
これは決して魔法ではない
お前による行動ではない
これは気まぐれという名の俺の意思

赤き闇を抱きすくめ
咽返るような薔薇の薫りを捕まえて
俺は永遠を見もしよう